中級日本語文法を教えるためのアイデア集

             ◆ココ出版より発売中◆

「中級学習者が望む学習とは何か」を読みました

お正月休みにプリント類を整理していたら

こんな論文が出てきました。


内丸裕佳子(2012)「中級日本語学習者が望む学習とは何か-高等教育機関におけるアンケート調査-」
『大学教育研究紀要8号』岡山大学国際センター

http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/4/49291/20160528095643200196/bhe_008_061_072.pdf


改めて読んでみたのですが、
「中級の教科書に対する要望」として、
・練習問題を増やす
・より多くの例文をつける
・日常で使える例を増やす
・初級ともっとつながりを持つようにする…(p.71)

などが挙げられています。

これは教科書に対する要望ですが、
これらが既存の教科書に欠けているとすれば
それを補っていくのも教師の役目だと感じました。

 

また次の部分に共感しました。

「短文作成練習に加えて、学習者は初級レベルと同様に
文型・表現を短い会話形式で練習することや
ゲーム要素を取り入れて練習することも望んでいる。(p.70)」

中級レベルの文法は書き言葉的なものもありますが、
会話形式での練習が可能なものもたくさんあると思います。

 このサイトでもいくつか練習をアップしています。↓

 授業アイデア 「~というよりも」 - 中級日本語クラスのためのアイデア集

授業アイデア 「~わけではない」 - 中級日本語クラスのためのアイデア集

応答練習は中級クラスでも使える! - 中級日本語クラスのためのアイデア集


私の勤務校では来週から授業が始まります。

この論文を読んで、改めて、文法授業に会話形式の練習やゲーム的要素を

積極的に取り入れていこうと思いました。

 

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