中級日本語文法を教えるためのアイデア集

             ◆ココ出版より発売中◆

授業アイデア 「~しかない」

~ 応答練習 ~

 

  1. 授業前に、教師は、<カード>をペアの数分準備する。
  2. 教師が<会話>を提示する。学習者はペアになる。Aさん役とBさん役を決める。
  3. <導入例>のように活動を導入する。教師はAさんに<カード>を渡す。
  4. Aさんは<カード>を読み上げる。
  5. BさんはAさんの発言を聞いて発言する。その際、<会話>の下線部を変える。
  6. 教師は、活動の途中で、2人の役割を交替させる。
  7. ペアでの活動終了後、何組かに発表させる。
  8. 最終的には教師がAさん役になり、Bさん役の学習者を指名する。

※ 時間がない場合や、人数が少ないクラスでは、最初から教師がAさん役をやってもよい。その場合は、<カード>の配布は不要。教師が口頭でAさんのセリフを言う。

 

<会話>

A:パスポートを忘れました。

B:うちに取りに帰るしかないよ

 

<導入例>

T:Aさんは後輩です。Bさんは先輩です。Aさんは困っています。

     BさんはAさんの話を聞いて、アドバイスをしています。

    今からペアで会話をします。Aさんは、<カード>を読んでください。

     Bさんは、Aさんにアドバイスをしてください。

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<カード>

  例.パスポートを忘れました。

  1. 日本語能力試験まで2週間しかありません。合格できそうにありません。  
  2. 面接の結果が来たんですが、またダメでした。
  3. 試合まであと2週間しかありません。勝てそうにありません。
  4. ≪山で≫ トイレに行きたいんですが。 
  5. うわきが恋人にバレてしまいました。  
  6. 帰国したいんですが、チケットがとれないんです。 

 

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