中級日本語文法を教えるためのアイデア集

             ◆ココ出版より発売中◆

授業アイデア 「~というよりも」


~ 応答練習 ~

 

<会話>の下線部を替えて練習する。

詳しい進め方は以下を参照→

しかない - 中級日本語クラスのためのアイデア集

 

<会話> 

A:昼ごはん、まだ食べないんですか。

B:食べないというより、食べられないんです。レポートが終わらなくて。  

 

<カード>

(例) 昼ごはん、まだ食べないんですか。

  1. パソコン、買わないんですか。
  2. エアコン、使わないんですか。
  3. 去年私があげたズボン、最近はいていないですね。もう、はかないんですか。
  4. <ルームメイトとの会話> まだ、寝ないんですか。
  5. <パーティーで> ビール、飲まないんですか。
  6. <会社で> まだ帰らないんですか。

 

 <解答例>

(例) 食べないというより、食べられないんです。レポートが終わらなくて。

  1. 買わないというより買えないんです。お金がなくて。
  2. 使わないというより使えないんです。壊れていて。
  3. はかないというよりはけないんです。太ってしまって。
  4. 寝ないというより寝られないんです。宿題が終わっていなくて。
  5. 飲まないというより飲めないんです。車で来たので。
  6. 帰らないというより帰れないんです。仕事が終わらなくて。

 

◆実際の授業で

可能形を使って応答するパターンになっていますが、可能形がなかなか

口に出ない学生もいました。4番の理由を述べる部分では、「昼に寝すぎて」

という想定外の答えもありました。

 

◆オマケ(文法自体の導入はこんな感じでしてみました)

某女性タレントの写真を見せながら、以下のような会話を提示。

A:この人、きれいですね。そう思いませんか。

B:きれいというよりもかわいいですね。

 

タレントさんのチョイスがまずかったようで、きれいでも、かわいいでもない、と

言われてしまいました。適当な写真を探す手間を惜しんでしまい、うちにあった情報誌の表紙を使ってしまいました。手抜きは禁物ですね。

以前、別の女性の写真でやったときは、確かこの導入方法でうまくいったと記憶しています。

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