中級日本語文法を教えるためのアイデア集

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授業アイデア 「かぎり」(範囲)

本日、中級クラスで「限り」を扱いました。
「限り」を使う文型はいろいろありますが今回やったのは、こちらの「限り」です。

 

例文
・元気な限り、仕事を続けたい
・チャレンジしない限り、成功はない。

 

この文型は「限り」「~ない限り」の選択で混乱する学習者が多くいますね。
いくつか確認問題をやって、口頭で次のような応答練習をしました。

 

まずモデル会話を提示

A:やり方を変えないとうまく行かないと思う?
B:うん。やり方を変えない限りうまくいかないと思うよ。 

 

次に教師が<Aさんのセリフ>を読み上げます。

 

<Aさんのセリフ> 

例.やり方を変えないとうまく行かないと思う?
1.N2はうちでも勉強しないと合格できない?
2.漢字は書かないと覚えられない?
3.日本語が話せないと就職できない?
4.食べる量を減らさないとやせられない?

 

最初は全員にBさんになってもらい、全員で答え方を考えます。

ひととおり確認したあとで、個人を指名して応答してもらいました。

 

練習の後半では、ある学習者が寝ている学生を指して、

「寝ない限り、元気が出ない」と一言。

 

この発言を聞いて、この文型は分析的に考えるよりも、
口頭で練習して例文ごと覚えちゃうのが有効なんじゃないかと思いました(笑)

 

そういえば、今回が2019年の初ブログでした。
更新のペースは遅いですが、コツコツと続けていきたいと思います。

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